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ショッピング枠現金化とは何か

ショッピング枠現金化とは、クレジットの後払いという特性を生かして、負債付きの商品を手に入れ、それを質入れ・転売などの方法で現金化することをいいます。個品割賦でもクレジットカードでも可能ですが、貸金業法改正後に目立つのはクレジットカードを利用したものです。最も原始的な仕組みは、クレジットカードでパソコンやデジタルカメラといった換金性の高い商品を購入し、それを質店やそういった商品の買い取りを専門にしているブローカーに持ち込んで現金化します。商品は、生鮮品のような腐敗するようなものは不適格で、劣化しないことが条件です。一時は、新幹線の回数券チケットが大人気でした。

大量枚数を購入すると割引率が高くなっているので、買い取ったチケット店が転売するときに正規の料金よりもかなり割安で提供できるからです。ただし、このような利用が危険な取引であることは、カード会社も経験則でわかっていますから、回数券チケットでのクレジットカード利用はかなり絞り込まれています。消費社会を生きていく上では、お金が不可欠です。おそらく現金化の最も古い形は江戸時代まで遡ります。貨幣経済が庶民にまで浸透した江戸時代は、宵越しの銭を持たなくても仕事があるいい時期もありましたが、社会の最下層の人々は相当貧しい生活をしていました。

彼らを相手にしたいろいろな種類の金貸しが蔓延しました。いつの時代からかはわかりませんが、その日に使う鍋釜や布団まで、賃料を取って持たない人に日常品をレンタルする「損料貸し」といわれる業者が江戸市中で生まれました。一泊一日あたりいくらで貸すわけですから、鍋釜や布団の購入金額よりはるかに安いのは当然です。これは貸し手の立場ですが、借り手の立場からすると、安い賃料でとりあえず一泊一日、その商品を手に入れることができます。すると今度は、その商品を質草にお金を貸す業者が現れました。商品を貸し出すところとお金を貸すところはセットだったケースもあるといいます。これが損料貸しです。

借りた商品を質に入れ、お金を手にして、期日までにお金を返して質草を引き出し、それを返すことができれば問題なしです。ところが、なかなか思ったとおりにはいきません。ずいぶんトラブルが多かったといわれます。クレジットが使われ始めた時代にも、同じようなことが行われていました。クレジットを取り扱うのが月賦百貨店などの一部に限定されていた戦前から戦後にかけてですが、当時は時計、カメラ、貴金属、それにオーディオ製品がその対象でした。クレジットを使って後払いで買ったものを質草にお金を手にするというのは、それほど難しい理屈ではなくて、誰でも思いつくことであって、昔からあった方法なのです。